プレミアリーグ

歴史的な不調に陥るユナイテッド!2つの事実に見る今後の巻き返しのための方策

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かつてイングランドNO.1とまで称されたクラブが不調に喘いでいます。

スールシャール監督の下で新シーズンを迎えたマンチェスターユナイテッドは開幕から大きく躓き、歴史的に低調なスタートを切ることになりました。

かつてのライバルであったリバプールとは、既に現実的には逆転不可能なほど差が開いています。

そんなユナイテッドに今後の巻き返しの可能性はあるのでしょうか?

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ヒヨコちゃん
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かつての王者が開幕から不調のようです
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既に今季の目標はCL圏内に?

今シーズンの開幕前に、ユナイテッドがプレミアリーグを制覇すると要した人間は、おそらくほとんどいなかったはずです。

しかしその一方で、ここまで低調なスタートを切ると予想した人間も多くはなかったはずです。

開幕前にルカクやサンチェス、エレーラ、スモーリングといった昨シーズンまでの主力が相次いで移籍したとは言え、多くの人は戦力的に見ればまずまず充実した陣容が揃っていると考えていたはずです。

しかし、蓋を開けてみるとそこには驚くほどの失望が待っていました。

現在、プレミアリーグは10節までが消化されていますが、ユナイテッドは7位に位置しています。

この順位だけを聞くと「そんなに悪くないのでは?」と考える方も多いと思いますが、首位のリバプールとの勝ち点差は既に15ポイントに広がり、2位のマンチェスターシティとも9ポイントの差を付けられています。

要するに、既にこの時点で優勝戦線からは離脱してしまったわけです。

ですので、ユナイテッドの今後の目標は必然的にCL出場圏内の順位ということになります。

現在、4位に位置しているのはチェルシーで、ユナイテッドの勝ち点差はわずか7ポイントです。

また、6位に位置しているアーセナルは現在勝ち点16で、しかも今シーズンはユナイテッド同様に不安定な戦いに終始しています。

ですから、優勝は現実的に不可能でもCL出場圏内であれば、今後の戦い方次第では十分にチャンスがあると言えます。

今季のユナイテッドは先行しても逃げ切れない


ヨーロッパの主要リーグに限らず、サッカーのプロリーグでは先行逃げ切りが基本的な勝ちパターンになります。

このパターンに比べると、逆転勝ちというのはほとんど起こらないと言っても過言ではありません。

今シーズンのプレミアリーグで言えば、現在首位に立つリバプールがこのパターンで最も多くの勝ち点を獲得しています。

またリバープールに関しては、前半に先制して後半もそのリードを保つという形で22の勝ち点(トータルで28ポイント)を獲得しているという興味深い記録も出ています。

翻って、今シーズンのユナイテッドのここまでの戦いを振り返ってみると、先行したのに逃げ切れないという試合が目立ちます。

このことは、現時点の得点と失点の数にほとんど違いが無いということからも明らかです(得点数は13、失点数は10)。

要するに、先行してもそれと同じくらいかそれ以上の点数を取られて負けたり引き分けたりしているのです。
しかし、これとは反対に次のような事実もあります。

今シーズンのユナイテッドは、リーグ戦の10試合でここまで8得点を記録し失点を2点に抑えているのです。

そして、この前半だけの得失点だけを考慮して勝ち点を算出すると、22ポイントということになります。

つまり、今シーズンのユナイテッドは試合の前半だけを見れば、現在首位のリバプールと全く同等の戦いをしているのです。

従って、残りのシーズンでユナイテッドに求められるのは、先行逃げ切りのできる戦い方だということになります。

選手起用においても戦術においても、この部分で大きな改善が図ることができれば、ここから大きく順位を上げることも不可能ではないでしょう。

マルシャルの先発起用がカギ?


ユナイテッドの今シーズンのデータに関しては、もう1つ興味深いことがあります。

それは、今期で加入5年目を迎えるアントニー・マルシャルに関する記録です。

今シーズンのユナイテッドはチームとしては非常に低調なスタートを切りました。

しかし、マルシャルに限って言うと低調どころかむしろ好調なスタートを切ったと言えるのです。

まず開幕戦のチェルシー戦で2ゴール、続く第2節では1アシスト、そして第3節でもアシストを記録しました。

ところが、この第3節のクリスタルパレス戦で負傷してしまい、第9節のリバプール戦まで復帰を待たなければなりませんでした。

復帰戦は途中出場でしたが、次節のノリッジ戦ではスタメン出場し、ゴールも記録しています。

そんな今シーズンのマルシャルですが、彼の起用法はユナイテッドの今後の浮沈を決する重要なファクターになるかもしれません。

と言うのも、マルシャルの起用法が勝敗に大きく影響することがデータとして明らかになっているからです。

ユナイテッドはスールシャール体制になって、ここまでにリーグ戦に限って言うと31試合を戦っていますが、この31試合の中でマルシャルをスタメン起用した場合とそうでない場合で勝率に大きな違いが生まれているのです。

まずマルシャルをスタメン起用した場合の勝率ですが、このケースではチームは約77%の確率で勝利を収めています。

一方で、マルシャルを先発起用しなかったケースでは、約28%の勝率に止まっています。

これを見れば一目瞭然ですが、マルシャルを先発起用するかどうかはチームの勝ち負けに非常に大きく影響しています。

今シーズンの彼がスタメン出場した試合だけを見ても、このことは火を見るよりも明らかです。

ここからユナイテッドが巻き返しを図るためにも、スールシャール監督はこの事実を肝に銘じておかなければならないでしょう。

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監督交代は是か非か

開幕からチームが歴史的な不調に陥ったことによって、スールシャール監督に対しては様々な批判が浴びせられ、既に彼の去就についても取り沙汰されています。

現地(イングランド)のメディアでは監督解任は秒読み段階に入ったという報道もあり、後任監督候補の名前を挙げているメディアもあります。

しかし、少し冷静になって考えてみると、シーズン中の監督交代が必ずしも良薬になるとは限らないことが分かると思います。

振り返ってみれば、現任のスールシャール監督自身が前任のモウリーニョ監督に代わってシーズン途中に就任した監督でした。

ですが、シーズン途中に就任した彼がこれまでに残した成績は決して優れたものとは言えません。

昨シーズンも彼の就任後にチームが目覚ましい戦いを見せたという事実はありませんし、今シーズンの戦いぶりは既に述べた通りです。

あるいは、モイーズ監督に代わってシーズン途中から指揮を執ったギグス監督(当時)についても同じことが言えます。

大まかに言えば、ここ数年のユナイテッドはファーガソン監督の長期政権が終了して以降、ユナイテッドは毎シーズン監督に関する様々な問題(手腕、戦術、失言など)に苦労してきているのです。

ですので、今回もし仮にスールシャール監督が解任されたとしても、せいぜいが付焼刃的な変化をもたらすに止まることは、容易に想像できます。

それを覚悟で残りのシーズンで1ポイントでも多くの勝ち点を獲得したいと考えるのか、それともかつてのエースストライカーでありクラブのレジェンドでもある現監督と共に歩むのか?

かつての王者がどのような決断を下すのかに注目が集まります。

まとめ

かつての王者マンチェスターユナイテッドは、開幕からいきなり歴史的な不調に陥ってしまいました。

長年のライバルであるリバプールとは、既に15ポイントの差を付けられています。

苦境に立たされる中で、これまでの戦いの中には希望を見出すことのできる部分もあります。

監督交代が有るのか無いのかという点も含めて、今後のユナイテッドの戦いから目が離せません。

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スールシャール監督の解任はあるのでしょうか?
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