チームラジオとも言われるF1の無線。
中継でもよく使われているこの無線で行われるドライバーとエンジニアの会話は、F1の人気に大きく貢献していることを知っていましたか?
今回はファンも多いF1の無線について解説していきます!
無線の役割って何?
FIA drops plans to further tighten limits on #F1 team radio for 2015: http://t.co/6n3eBnTZHL pic.twitter.com/76XcOozhZx
— Autosport (@autosport) March 12, 2015
無線はレース中にドライバーとチームを繋ぐ大切な役割を持っています。
チーム側はピットに送られてくるマシンの状況を見て、こういう状態なのでこうしてほしいとドライバーに無線で指示を出して、ドライバー側も実際に走っていてマシンがどういう感じなのかをチームに教え、一丸となり1つでも上の順位での完走を目指しているんですね。
無線が公開されている理由
Revised F1 team radio regulations in full: https://t.co/xWAp9D2A41 #F1 pic.twitter.com/olTlg7hns1
— Motorsport.com (@Motorsport) July 21, 2016
チーム内でのやりとりである無線が、なぜ公開されているんだろうと疑問に思う方もいるかもしれません。
理由は主に2つあり、まず1つはおかしなことをしていないか大会運営が確認できるようにするため。
もう1つは興行的に盛り上げるためと考えられています。
F1の無線を楽しみにしているファンというのは大勢います。
そのため、全ての記録をテレビ局が聞けるようにして、F1中継の放送時に流せるようにしているのです。
もちろんこの時、ドライバーなどは英語で話しているし、ノイズが入ることもあり聞き取りづらいのですが、中継なら実況や解説の方が翻訳して伝えてくれるのでちゃんと会話を理解することができます。
セーフ?違反?二転三転無線に関するレギュレーション
A look at what is and isn’t allowed (for now!) over #F1 team radio in 2016 https://t.co/4bpqPurrjm pic.twitter.com/RQgJiqEbLB
— Jon Noble (@NobleF1) March 7, 2016
F1は頻繁にレギュレーションに変更があるもので、無線周りも例外ではありません。
無線の公開自体は2003年から義務付けられました。
その理由は、チームオーダーという簡単に言えば同じチームの選手同士で順位を操作したりすることが禁止になったので、監視するために公開させるようにしたのです。
このチームオーダーの禁止というレギュレーションは2011年に廃止され、問題行為ではなくなったのですが、無線の公開は変わらず続けられました。
さらに大きな変更があったのは2016年。
とても厳しく取り締まられて、迂闊に指示を出すとペナルティをくらってしまう、さらにはマシンにトラブルがあった時にどうするべきか聞いて、エンジニアがそれに答えてしまうのもペナルティの対象になるという危険に繋がる部分があったため、さすがに多くのチームやドライバーによる反対で協議が重ねられ、シーズンの途中に無線でのやり取りを全く取り締まらないことに決まったのです。
無線でのやり取りは面白い!ドライバーの素顔も!
TEAM RADIO CLIPS: YOUR TOP FIVE OF 2017
1 Kimi and the steering wheel 🏆
2 ?
3 ?
4 @Max33Verstappen in Singapore
5 ?Plus watch the rest of the top ten, in order of how you voted 👀
VIDEO >> https://t.co/tmEoUQfraS #F1 pic.twitter.com/wADpighOrn
— Formula 1 (@F1) December 13, 2017
レース中はチーム関係者はみんな真剣です。
ドライバーは特に真剣で、やることが多く体への負荷も重いため、走っている最中の無線は言葉を選んでいる余裕はありません。
中には放送できない単語が飛び出ることもあるんです。
しかし、だからこそ無線からそのドライバーの素顔を見ることができて、その素顔であったりエンジニアとのやり取りを楽しみにしているファンが大勢いるのです。
力強いドライビングとは裏腹にどこかおちゃめさを感じる会話をするドライバーや、感情そのままに話してしまうドライバー、フィニッシュ後に喜びを爆発させるドライバーなど、F1を見始めて日が浅い人はおそらく、ドライビングスタイルよりも各ドライバーの無線を聞いた方がその人について知ることができるはずです。
文字ではなく言葉なので声の大きさや言い方などで怒っているのか楽しんでいるのかがすぐにわかりますし、中継なら実況が翻訳して内容を教えてくれます。
また、ドライバーだけではなくピット側にも個性があります。
あるチームではチームメイト同士で接触してしまい、すぐさま2人に「戻ってきたら私のところに来なさい」とチームの代表が呼び出しをする音声や、ドライバーへの公開説教が全世界に流れるなんてこともありました。
まとめ
まとめると、F1の無線は競技者側からしても、ファン側からしても大切なもので、特にドライバーの個性を知るためには最適なものだと言えます。
残念ながら全チームの無線全てを聞くということはできませんが、F1中継で使われるものと後日F1公式によってアップロードされるものを聞くだけでも十分に楽しめる内容になっています。
しかも、聞いているだけでF1の勉強にもなるのでおすすめですよ!
各ドライバーによって様々な個性がある無線での会話ですが、全員に言えることがあの過酷なレース中によくあれだけの会話ができるなと思いますね。
中には皮肉なんかを言う人もいるんです。
やっぱりF1ドライバーはすごい人たちの集まりですね。
あれだけのスピードで走りながら皮肉を言えるって凄いですね